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研究関心
 

 哺乳類・霊長類としての私たちは、生存のために環境や他者との間でさまざまな資源をうまくやり取りしなけ ればならない。それは、私たちの「身体」を見つめることであり、また身体の置かれる場としての「環境」を見つめることでもある。それらに行動発達の軸を絡 めて考えれば「子育て」の問題ともいえる。そこからは,例えば「食」「親子関係」「子育て支援」「事故」「介護」「アロケア」などの、いずれも私たちに とって重要な今日的課題が見えてくる。

 

 このようなヒトの諸問題を,上にあげたような多様な角度から,ヒトと動物の種間比較や日本と外国の文化比 較などもまじえつつ、発達行動学的に検討している。そのなかで,身体を基盤とした生物性と,環境側のさまざまな文化・人工性とに片足ずつかけて,両者を妥 協させつつ生きざるをえない人間存在のジレンマと、その課題・解法を考察している。それを私は「子別れ」という観点で包括的に捉えようとしている。

キーワード:

 子別れ、親子関係、離乳・食発達、保育、身体接触、住居、事故、アロケア(アロマザリング)、文化比較、フィールド調査、行動観察、発達行動学、エソロジー(動物行動学)

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